「やればできる」失敗を恐れず前に進んだ、スリランカ出身ヤサスさんの日本就職への挑戦(前編)
世話カツ編集部(Helte)
公式
2026年10月30日
ヤサスさん
ホテル総合職
出身
スリランカ
年齢
20代
性別
男性
「「やればできる」という言葉を胸に、ホテル業界への内定を掴み取った、その努力と成長の軌跡について、お話を伺いました。」
日本に興味を持ったきっかけ、留学時代について教えてください
僕が日本に来た一番のきっかけは、父の影響です。
父は日本の車が大好きで、スリランカでもずっと日本車を使っていました。
家ではいつも「日本の技術は世界一素晴らしいんだぞ」と聞かされて育ったので、小さい頃から日本に対してとても良いイメージを持っていました。
そのため、留学するなら絶対に日本だと決めていました。
2020年4月に来日し、最初は名古屋の日本語学校で2年間勉強しました。
現在は岐阜県の大学に通っています。
日本に来て2年ほど経った頃には、生活にもすっかり慣れましたね。
▶︎初めて日本に来て、驚いたことはありますか?
驚いたことですか?
うーん、交通の便利さもそうですが、一番びっくりしたのはアルバイト先の野菜工場で、70代や60代のおじいちゃん、おばあちゃんたちが一生懸命働いている姿を見たことです。
スリランカでは、その年齢の方は家でゆっくり過ごすのが普通です。
最初は「かわいそうだな」と思い、自分の仕事を早く終わらせて手伝いに行ったりしていました。
しかし、話を聞いてみると、「子どもに迷惑をかけたくない」「まだ動けるから自分でお金を貯めたい」と、とても前向きな考えを持っていることが分かりました。
皆さんとても優しく、日本の食べ物を作ってきてくれたりもしました。
アルバイトを辞めた今でも、連絡を取り合っています。
あの出会いは、僕の成長にとって、とても大きなものになりました。
▶︎好きな日本語は何ですか?
僕の好きな言葉は「やればできる」です。
やらずに後悔するよりも、実際にやってみて失敗したほうが、経験として必ず自分の中に残ります。
失敗は決して無駄ではなく、成功へとつながる一つの段階・ステップだと考えています。
私はずっと、「失敗は成功だ」という言葉を信じています。
いわゆる失敗とは、実は成功へ向かう過程の中の一つの段階、ひとつのステップだと思っています。
だからこそ、「やればできる」という言葉は、私がいちばん好きな日本語のひとつかもしれません。
日本での就職活動について教えてください
実は、最初は大学院に進もうと思っていたんです。
でも、自分の年齢(26歳)を考えたときに、早く社会に出て働きたいなと思い、就職に切り替えました。
ただ、これが本当に大変で(笑)。
ずっと進学するつもりだったので、就活の準備を全然していなかったんです。
スリランカでは大学に入るための面接はありますが、就職のための面接は、日本では初めてでした。
自分が何をしたいのか、どうアピールすればいいのか、自己分析も中途半端で、業界選びにもすごく迷っていました。
▶︎なぜホテル業界なのか。誰かの幸せのために働くという答え
正直、あの時は心が折れそうになるほど、不安でいっぱいでした。
そんな時、コンビニのアルバイトを通して、人と関わる楽しさを思い出しました。
僕は元々、スリランカで医者を目指して勉強していた時期があったんです。
「誰かの幸せのために何かをすることが、自分の幸せになる」
そう気づいた時に、スリランカ人が持っている「ホスピタリティ」の精神を活かせるホテル業界で働きたいと、強く思うようになりました。
つづく…
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