「なんだか面白そう」が、私の人生を変えた。「本当の日本」を知るために、インドから日本へ。(前編)
世話カツ編集部(Helte)
公式
2026年10月30日
ラティさん
トラベルパートナー
出身
インド
年齢
20代
性別
男性
「好きなゲーム実況者が日本語を勉強している姿を見て、「なんだか面白そう」と日本語の勉強を始めたラティさん。インド出身のラティさんが、日本で見つけた「本当の日本」について伺いました!」
日本と、私の話。
実は、日本語を勉強し始めた理由は、とてもシンプルです。
好きなゲーム実況者が日本語を勉強している動画を見て、「なんだか面白そうだな」と思ったことがきっかけでした。
授業を受ける時間もなかったので、全部独学です。
大学までは片道3時間かかっていたので、電車の中で日本語を勉強することが毎日の楽しみになっていました。
気づけば独学を4年間続けていて、その趣味が今では仕事や人生につながっています。
▶︎好きな日本語
好きな日本語を聞かれたら、「猿も木から落ちる」かなぁ。
どんなに経験がある人でも失敗することがある。
だから成功した時こそ気を抜かず、努力を続けることが大切だと思っています。
私は、少し調子に乗ってしまうと失敗することがあるので、この言葉を忘れないようにしています。
▶︎「本当の日本」を知りたくて
日本語を勉強していく中で、敬語や相手によって話し方を変える文化が、インドとよく似ていることに気付きました。
日本とインドはまったく違う国で、日本は島国でもあります。
それでも、話し方に共通する文化があることを知り、とても感動しました。
そのことがきっかけで、日本という国をもっと知りたいと思うようになりました。
その後、日本で働く機会をいただき、「実際に日本で生活し、働いてみたい」という気持ちがさらに強くなりました。
以前は日本企業のインド支社で働いていましたが、一緒に働くのはインド人のスタッフが中心だったため、仕事の進め方は日本式というより、インドらしいやり方が多かったように感じます。
だからこそ、本当の日本の働き方や考え方を日本で学びたいと思い、日本へ来ることを決めました。
これからも数年間は日本で経験を積み、仕事の進め方だけでなく、考え方や文化も学び続けていきたいと思っています。
▶︎男性トイレなのに、なぜ女性がいるの!?
日本で最初に受けたカルチャーショックは、トイレに関することだったと思います。
ある時、男性用トイレに入ると、中で女性スタッフが掃除をしていました。
その瞬間、
「もしかして、間違えて女性用トイレに入ってしまったのでは?」
と思い、慌てて外へ飛び出しました。
しかし、改めて確認してみると、そこは間違いなく男性用トイレでした。
インドでは、基本的に男性用トイレは男性スタッフが、女性用トイレは女性スタッフが清掃します。
そのため、日本で初めてこの光景を目にした時は、とても大きなカルチャーショックを受けました。
▶︎今までで一番きれいだった海
今まで京都には何度か行きましたし、大阪市内もよく旅行しています。
そのほかにも、和歌山や広島、福岡などを訪れました。
また広島へ行く予定です。
特に印象に残っているのは、和歌山の白浜です。
初めて訪れたとき、その美しい景色に思わず見とれてしまいました。
今まで見た海の中で、一番美しかったと思っています。
▶︎今、一番恋しいインドのもの
インドのデリバリーアプリですね!
インドでは、自分でスーパーやコンビニへ行かなくても、注文した商品を10分ほどで自宅まで届けてもらえるサービスがあります。
配送料もとても安く、100円ほどで利用できます。
食べ物や日用品だけでなく、iPhoneのような商品でも、10分から15分ほどで届くことがあります。
▶︎インドへ帰っても、きっと忘れられないもの。
日本の空ですね。
日本の空は、本当にきれいです。
空を見上げるたびに、さまざまな色や形の雲に出会うことができます。
夕焼けも夜空も、まるでアニメで見た景色がそのまま目の前に広がっているようでした。
初めて見た時に、
「本当にこんな空があるんだ」
と感動したことを、今でもよく覚えています。
現在の仕事と日本での就職・転職について
▶︎「もっと話したい。」その想いが、ホテル業界を目指すきっかけになった
現在は販売の仕事をしていますが、この1年間働く中で、いろいろ考えるようになりました。
販売の仕事では、お客様と接する時間がとても短く、2〜3分、長くても5分ほどで接客が終わってしまいます。
そのため、「もっとお客様と話したい」「もっと深くコミュニケーションを取りたい」と思うようになりました。
そこで、より長い時間お客様と関われる仕事を考えた時に、旅行業界やホテル業界に興味を持つようになりました。
ホテルでは、チェックインからチェックアウトまでお客様をサポートする責任がありますが、その分、さまざまなお客様と関わることができます。
また、今回内定をいただいたポジションは「トラベルパートナー」です。
フロント業務だけでなく、旅行に関するさまざまな情報をご案内する機会もあります。
お客様といろいろなお話ができる機会が増えると思い、ホテル業界に応募することを決めました。
▶︎覚えていてくれる、そのうれしさ。
今の仕事では、お客様との出会いを通して、たくさんの忘れられない思い出ができました。
-【思いがけない、お土産。】
ある日、商品の販売ではなく、道案内や観光について質問されたお客様がいました。
私なりにできる限りご案内したところ、翌日、そのお客様がわざわざ戻ってきて、お土産を持ってきてくださったことがあります。
-【ただ、力になりたかった。】
また、中国からのお客様が電車に財布を忘れてしまい、とても困っていることがありました。
その方は中国語しか話せなかったため、Google翻訳を使いながらお話を伺い、一緒に駅へ連絡して忘れ物を確認しました。
無事に財布が見つかり、お客様はとても喜んでくださいました。
お礼として1万円を渡そうとしてくださったのですが、私は何度もお断りしました。
それでも、お客様は1万円を置いて、そのまま走って行ってしまいました。
私は特別なことをしたわけではなく、困っている方をお手伝いしただけだったので、とても驚いたことを今でも覚えています。
-【ラティさんはいますか?】
そして、もう一つうれしかったことがあります。
毎月日本を訪れるお客様の中には、私の顔や名前を覚えてくださる方もいました。
「ラティさんはいますか?」
と声をかけてくださったり、「今回もラティさんにお願いしたい」と言ってくださったりすることがあり、お客様とのつながりを感じるたびに、この仕事のやりがいを実感していました。
▶︎これからも大切にしたい「思いやり」。
私がサービス業の一番の魅力だと思うのは、「思いやり」です。
日本に来てから、「周りをよく見て行動すること」や「相手の立場を考えながら、自分の行動を変えること」の大切さを強く感じるようになりました。
日本のサービス業には、「思いやり」や「おもてなし」の精神が根付いていると思います。
こうしたことは、私がインドではあまり学ぶ機会がなかったことでもあります。
だからこそ、日本でこの考え方や姿勢を学び、将来また別の国や新しい環境に行った時にも、その経験を生かしながら、さらに多くのことを学び続けていきたいと思っています。
次回は来週!
ラティさんの日本でのリアルな就職活動や今後の目標、そして日本で働きたい方へのメッセージとは?
さらに、今年9月に入社したラティさんから、ひと言メッセージも届いています!いったい何を語ってくれたのでしょうか?👀
続きは後編でご紹介します!
ぜひお楽しみに✨
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