世話カツ
医療一家に生まれた私が、“同じ道”ではなく、「好き」を選んだ。「好き」を追いかけることは、遠回りじゃない。自分らしい未来へ、ちゃんとつながっている。(前編)

医療一家に生まれた私が、“同じ道”ではなく、「好き」を選んだ。「好き」を追いかけることは、遠回りじゃない。自分らしい未来へ、ちゃんとつながっている。(前編)

世話カツ編集部
世話カツ編集部(Helte) 公式

2026年10月30日

パインソーさん
パインソーさん トラベルパートナー
出身 ミャンマー 年齢 20代 性別 男性

「家族の期待に応えて医療の道へ進んだものの、その中で自分にはもっと追いかけたいものがあることに気づきました。 さまざまな業界に挑戦する中で、不安よりも大きかったのは...... ミャンマー出身のパインソーさんのストーリーを、ぜひ聞いてみましょう✨」


私と日本のはじまり


もともとアニメやゲームが好きでしたが、日本語を勉強し始めたきっかけは、実は日本語の曲でした。


当時は、「歌詞の意味を自分で理解したい」「自分で歌詞を読み解けるようになりたい」と思い、本格的に日本語の勉強を始めました。


日本語の響きや発音がとても好きで、ミャンマー語の話し方と少し似ている部分もあるのか、自分にはとても合っている言語だと感じています。


趣味はたくさんあります。
カラオケに行ったり、映画を観たり、美術館に行くことも好きです。


最近観た映画は、最新の『ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー』です。


▶︎えっ?一番好きな日本語?

急に聞かれると、特別に「これ!」という言葉はあまりないかもしれません。
どちらかというと、日本語全体が好きなんです。


でも、現代の流行語みたいな言葉は結構好きですね(笑)


▶︎なぜ他の国ではなく、日本だったのか?

日本人は仕事に対してとても真面目だと感じています。
「真面目に働く」ということ自体が、日本ではとても自然な文化になっていると思います。


日本人にとっては当たり前のことかもしれませんが、海外の視点から見ると、それは実はとても特別なことだと感じます。


また、日本は仕事に対する姿勢や礼儀の面でも有名なので、私自身もそういった環境を実際に経験してみたいと思いました。


医療、ゲーム、そして「好き」を追いかけて


▶︎本当の「好き」を探して

もともと最初は医療系の分野を学んでいました。
ただ、実は医療は、自分が本当に進みたい道ではありませんでした。


家族4人のうち、私以外の3人はみんな医者で、家族からも医療関係の道に進んでほしいと言われていたため、関連する学科に進学しました。
ですが、大学時代にはずっと並行して日本語を勉強していて、日本語能力試験も受験していました。


実際に医療関係の仕事をしてみて、「やはり自分には合わない」と感じるようになり、転職を考え始めました。


▶︎「好き」が、新しい“好き”を連れてきた

その後、ミャンマーで転職活動をしていた際に、「自分の好きな日本語に関わる仕事がしたい」と思うようになりました。


そんな中、求人仲介会社を通じて、「日本語ができる人材」を募集しているゲーム会社を見つけ、挑戦してみたところ、無事に採用されました。

ゲーム業界に触れる中で、「もっと深くこの分野を学びたい」と思うようになり、日本へ留学してゲーム企画を学びました。


▶︎「好き」を活かせる仕事

そして最終的にサービス業を選んだ理由は、人と関わる仕事が好きだったこと、そして語学力を活かせる環境で働きたいと思ったからです。


そのため、ホテル業界を選びました。


▶︎異業種への挑戦、不安はなかった?

もちろん不安はありました。

でも、不安よりも「面白そう」という気持ちの方が強かったです。


新しいことを学べるので、「なるほど、そういうことなんだ!」と感じる瞬間がたくさんあって、とても楽しかったです。


▶︎「自分だったら」を大切にした接客

今でも印象に残っている出来事があります。


ある時、お客様がチェックインに来られたのですが、確認してみると、予約されていたのは「今年」ではなく「来年」のお部屋だったんです。


しかもその時期は繁忙期で、空室を探すのもとても難しい状況でした。
私は自分のホテルの他館に確認しただけでなく、他のホテルにも自分で電話をして、空室がないか探しました。


最終的に無事お部屋を見つけることができましたが、その時にはもう夜12時を過ぎていました。
そして、仕事が終わった後も、お客様と一緒にタクシーでそのホテルまで向かいました。


というのも、「もし自分が同じ状況だったら、誰かに寄り添って助けてほしい」と思ったからです。


日本での就職・転職活動について


▶︎求職活動で一番大変だったことは?

やっぱり一番大変だったのは面接ですね。


母国語じゃないので、志望動機を話しているうちに頭がこんがらがってしまって……。


ミャンマーの面接は比較的カジュアルで、雑談も多いんです。
でも、日本の面接は「TPO」がとても大事だと感じました。


逆質問ひとつをとっても、そこに「明確な意図」が求められているように感じます。


「どう答えるか」だけではなく、「なぜそう考えたのか」まで見られている感覚がありました。


最初は、自分の言いたいことがうまく伝わらず、もどかしい思いをたくさんしました。


次回は

実際に就職活動で受けたサポートや、新しい会社での挑戦についてお話を伺いました✏️


さらにパインソーさん、日本で暮らして感じた“日本あるある”もたっぷり語ってくださいました(笑)


後編もぜひお楽しみに!


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